2017年12月18日月曜日

新聞記事や録画番組を無断掲載 それ法律違反かも

掲載記事や放送画像を使う場合はご注意!

新聞やテレビに取材されたら、よろこんで自慢したくなるもの、まして自分の仕事のことだったら…。

「自社の宣伝に使いたい」、「ホームページに載せたい」いろいろ思いつくことがあるでしょう。その前に注意しておくことがあります。それは著作権です。

新聞や雑誌、フリーペーパーに載ったら、編集者もしくは発行元に確認!

新聞や雑誌の記事を載せるには発行元の許可がいります。
「『(媒体名) 20◯◯年◯月◯日』を記事の下に書けばいい」というところも中にはあります。

 しかし、たいていの新聞社や雑誌社では、記事をホームページやチラシ等で使うためには、「発行元の許可が必要」とうたっています。必ず発行元の専門部署に確かめましょう。

 わたしが住む札幌の北海道新聞社では記事の使用について以下の条件がありました。
  ・利用申し込み用紙の提出
  ・使用記事の下に「北海道新聞20◯◯年◯月◯日掲載」と表示する。
  ・ウェブサイトに掲載する場合は(北海道新聞が知らせる)指定の
   「著作利用許諾番号」を表示する

  ・記事掲載の場合、紙面イメージそのままを掲載する。
  ・ブログの掲載は認められない
  ・必ずJPEGで掲載
ということでした。

 料金を聞いたところ、ホームページなら掲載場所1箇所(※1記事ではない)につき、3ヶ月3000円〜ということでした。
ホームページでの著作物利用許諾番号表示例

                                           

テレビ録画したものを、そのまま掲載は不可

  テレビ番組を録画したものを勝手にウェブ上で公開するのは、明らかな著作権法違反です。たとえ、ローカルのテレビ番組といえども、映画やDVDを無断コピーしたものを公開するのと同じくらいの重い罪になる可能性があります。また、アナウンサーやタレントの肖像権の侵害に抵触する場合もあります。

 どうしても画像を使いたい場合、自分がテレビに映った時のテレビ画面の写真、もしくは取材時のようすを撮った写真を使いましょう。

 スタッフやリポーターは、取材時に撮影された写真が、ウェブやSNSで使われることがわかっているのであえて聞きません。しかし、担当の記者やディレクター、リポーターなどにひとこと許可をとっておくほうがいいでしょう。
取材のようすを写した写真例


「個人での録画やコピーしたものを、個人のホームページに上げるのは私的利用で著作権法違反ではない」と言う方がいるようですが。ウェブで公開することは、不特定多数の目に触れることになるので、私的利用にはなりません。

 気になる方は(一社)日本新聞協会のホームページ「ネットワーク上の著作権」をご覧ください。



  

2017年12月9日土曜日

NHKの取材が来た!(2)取材時の心構え

取材を受けるにあたって、心がけてほしいことがあります。

あなたが答えられないことは絶対に言わない

あなたが答えられないことは、ディレクターや記者が要求しても絶対言わないでください。
 もし、間違っているコメントが放送されると、あなたやあなたの会社の信用度が落ちます。さらに担当ディレクターやその上司も責任が問われます。番組がなくなることさえあります。
 大阪のテレビ局が作っていた番組は、スタッフが効果を捏造したがために番組そのものが終わってしまいました。

イイ人でいましょう!

  記者やディレクターは何度も同じようなことを聞きます。理由は、“想定コメントを考えて取材に臨んでいる”のと“編集しやすい言葉で言い切ってもらいたい”からです。
 イヤな顔をせず、「先ほども言いましたが」と言わず、何回でも答えてあげましょう。“イイ人”でいましょう。
 ですから、10分インタビューを撮られても、使われるコメントは10秒〜20秒です。ちなみにわたしのコメントはきっかり20秒でした(笑)。
また、イイ人でいることで、記者の心象を良くしておけば、また取材してくれるかもしれません。
      

いつ取材されてもいい格好をしましょう!

 取材依頼は突然来ます。いつ撮られてもいいようにスタイルに気をつけましょう。
 特にに男性。顔がテカテカになる方は、テカリ防止やフェイシャルシートなどを使うことを心がけましょう。
 わたしの場合無防備だったので、顔がテカテカでした(笑)。

顔がテカテカのわたし(NHK「ほっとニュース北海道」11月22日放送)

2017年12月7日木曜日

NHKの取材が来た!(1)取材オファー時の対応

突然の電話

11月21日(火)お昼近くに1本の電話がありました。
NHK「ほっとニュース北海道」の取材依頼です。
「値上がりを続ける灯油の対策として、エアコンを使うことはどうなのか?」というコメントを取りたい旨の電話でした。わたしはNPO北海道省エネまちづくり協会の会長を務めています。そのホームページを見て連絡してくれたようです。
 当初当日放送のニュアンスだったので、「30分後に調整して連絡します」と電話を切りました。

当日放送なら午後3時が取材リミット 

 わたしが民放の報道部にいた経験で言うと、当日放送のニュースだと、遅くとも午後3時までには編集作業に入っていないと放送に間に合いません。「午後2時くらいまでならOK」と連絡すると、意外にも「午後3時に行きたい」ということでした。「この瞬間放送日は翌日以降だな」とわかりました。
 インタビューの最初は「エアコンと灯油ストーブどっちが光熱費で得か?」でしたが、話していくうちに、「省エネをさらに進めるにはどんなことをすればいいのか?」という質問になり、放送されたのは下記のとおりです。

“省エネ対策の普及を目指す団体では暖房代を少しでも節約する工夫が必要だといいます。「ストーブであれ、エアコンであれ、工夫のしかたはいろいろあると思いますので、体感温度を変えるには厚着をするのがいいのか、床下からの冷気を防御するためにじゅうたんを敷いたほうがいいのか工夫しながら、いろいろ考えてほしいと思います」”
 というコメントが使われました。
NHK「ほっとニュース北海道」11月22日放送の画面

取材の申し込みが来た時の対応

 取材には、大きく分けると、「メイン(主題・主人公)が決まっていて、相手の都合に合わせる事ができるもの」と、「即日で取材できないと間に合わないもの」があります。
 肝心なのは、取材依頼があった時、どう対応するかです。
会社(組織)なら断らないことをおすすめします。
 わたしの場合は、わりと時間自由がきいたので、すぐ対応できましたが、そうでない方は、代わりに応対する人を決めて振るのがいいでしょう。

 個人の場合は、取材を受けられる時間の提案。できなければ、早い時点で断りましょう。
記者は急いでいます。ともすれば、取材しながら取材先を探しています。

ていねいに断れば、記者の心象がよくなります。心象がよくなれば、また取材してくれるかもしれません。